国防消息第94号
◆死亡間諜所属
軍当局は、死体から労働党作戦部連絡所用間諜が使用するチェコ製機関拳銃1挺、四角手榴弾2個及び通信装備等が発見された点を挙げ、313(元山)連絡所所属であると結論を下した。
また、浸透組(工作組)が携帯する消音器を付けた拳銃、毒薬アンプル、メモリー式高速通信機を持たない代わりに、棒状の多鍵式電鍵(送信機)を所持していた点を考慮、推進機を運転する推進機手(案内組)であると推定した。
◆浸透目標地
江原道東海市於達洞一帯と分析された。於達洞海岸において死体が発見され、周辺に墨湖港と大津燈台等、浸透方向を維持できる施設が散在しているとの判断によるものである。
間諜が使用した推進機が死体が発見されたところから1.8km東南に離れた墨湖港防波堤にあったのは、推進機手が死亡した後10時間程度水面上を漂い、風と潮流により移動したためと分析した。
◆浸透人員
死亡者1名を含む、計3名と判明した。軍当局は、推進機の搭乗は3〜6名まで可能だが、4名以上乗るときは、取っ手用ロープを付けなければならないが、ロープは発見されなかった。また、連絡所の案内護送組が通常1個組が3名で編制される点も、このような判断を裏付けた。
◆残り2名の行方
軍当局はこの部分に対しては、断定できないでいる。ただ、海上において死亡した可能性、工作母船である潜水艇に復帰した可能性、陸上に逃走した可能性等、3つの可能性を推論しているだけである。
しかし、陸上逃走の可能性に重きを置いている。浸透過程に推進機と推進機手が離れてしまった状態で潜水艇に戻るのは無理なためである。浸透当時、小雨が振り、方向探索が困難であり、事故地点が潜水艇よりは海岸により近いところであるという推定も、陸上逃走の可能性に信憑性を裏付けている。
浸透当時、推進機のスクリューに絡まった海草が通常水深20m地点で生育するもので、この程度の距離ならば、潜水艇に逃げ込むのは容易いとの分析もある。
◆浸透目的
固定間諜帯同復帰又は無人函発掘等、2つに絞った。固定間諜帯同北帰と見る理由は、北朝鮮政権創設50周年を前にして忠誠競争に入る過程において、韓国の親北人事を連れてマスコミ・プレイを行った前例があるためである。無人函発掘と見た理由は、携帯装備中シャベルがあったが、無人函に入れる物品が無かった。
◆束草潜水艇浸透事件により警戒が強化された東海岸に浸透した理由
親北人事又は固定間諜の帯同復帰等、急迫した特殊任務を帯びた可能性、既に開拓された水中通路を利用した可能性、水中浸透時露出する危険が相対的に小さい点、束草潜水艇浸透作戦失敗を挽回しようとする目的等が全て考慮された。
◆民家地域を浸透目標にした理由
まず、潜水艇事件により既存の浸透予想地域に対する警戒が強化され、我が軍の警戒が相対的に手薄なところを選択したものと推定された。交通路が発達し、内陸への接近が容易で、商街・燈台・通信塔等が位置・方向をつかむ助けになる施設が多い点も理由と分析された。
最終更新日:2004/03/19
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